こんにちは、謎の診断士です。
中小企業診断士とは?の記事でも少し触れましたが、
私は令和2年度の中小企業診断士に初挑戦しました。
簡単に受験までの流れをまとめるとこんな感じです。
2019年10月 勉強開始
2020年7月 1次試験受験
2020年8月 1次試験合格
2020年10月 2次筆記試験受験
2020年12月 2次筆記試験合格
2020年12月 2次口述試験受験
2021年1月 2次口述試験合格
という流れです。
勉強方法は完全独学で、
通学も通信も模試も受けていません。
2019年10月に勉強を始めてから、1次試験までは約9カ月。
今回は、その期間の独学での勉強方法や意識していたことについてまとめてみました。
何時間勉強した?
勉強開始から1次試験受験のために私が費やした勉強時間は、約600時間です。
大手受験校のカリキュラムでは、1次試験受験までの間に、少し2次試験に向けた
勉強のカリキュラムが組まれているようですが。
私は完全独学だったということもあり、
1次試験受験までは、2次対策は一切していませんでした。
日によって多少増減はありましたが、平均すると
1日3H×週6日(月~土)
を約9カ月間続けて600時間になりました。
1日3Hの内訳は、
朝1H
昼0.5H
夜1H
その他隙間時間0.5H
という感じです。
1次試験までは、日曜日は全く勉強しませんでした。
家族との時間を優先してリフレッシュして、月曜日からまた頑張る。
というメリハリも大事ですね。
なぜ完全独学なのか?
理由は簡単、一番お金がかからないから。です。
大手受験校だと数十万円
通信でも数万円(テキストや問題集代を合わせると10万位)
はかかります。
また、一番時間の融通が利くというのも理由です。
通学だと、学習ペースがきっちり決まっているので、仕事の都合などで一度
ペースが崩れると戻すのが大変だったり、メンタル的に追い込まれそう。
と思ったからです。
金銭的に余裕もあって、カリキュラムを自分で考えるのが面倒だという人や
学習仲間が欲しいという人は、通学が良いと思います。
間をとって金銭的にも通学よりも安く、カリキュラムもしっかりしている
通信という手もありますね。
今の時代、YouTubeでも結構質の良い講義動画が無料で見られますよね。
ネットで試験対策を検索してみたときに、かなり豊富に情報が出てきたので、
「独学でよくね?」
ってなって私は独学にしました。
その分、真偽が怪しい情報も多いので、ある程度情報リテラシーは必要
になりますが、よっぽど情弱でなければ大丈夫だと思います。
勉強する科目の順番は?
私が勉強した順番は、
「企業経営理論」
「財務会計」
「経済学」
「運営管理」
「経営法務」
「経営情報システム」
「中小企業経営・政策」
です。
理論系や興味があってとっつきやすいものから始め、
暗記系は後廻しにしました。
暗記系はできるだけ試験直前に取り組んだ方が記憶が薄れづらいですね。
特に「中小企業経営政策」は試験1か月前くらいから取り組み始めました。
結果的にそれでよかったと思います。
具体的な勉強方法は?
これは非常にシンプルで、その科目のテキストを一通り読んだら、
あとはひたすら過去問を繰り返すだけ。です。
私は
テキストはTACのスピードテキスト、
過去問はクレアールの過去問題集
を使いました。
TACのスピードテキストはよくまとまっていて、わかりやすいです。
そしてクレアールの過去問は、論点毎に出題頻度が高いものを中心に
構成されていて使いやすいです。
1次試験は科目が多く、出題範囲がめちゃめちゃ広いので、効率的な時間の使い方が大切です。
つまり、時間をかけた分点数アップにつながるように勉強する事が大切です。
裏を返すと、時間をかけても点数につながりづらいところをいかに捨てるか。
が1次試験攻略の最大のポイントになります。
実際、過去問を見るとわかりますが、かなり難しい問題も出題されます。
ただ、こういった問題は他の受験生もできないので、合否を分けるポイントにはなりません。
逆に、他の受験生もできている問題を落とすと、結構ヤバいとも言えます。
そういった意味で、このクレアールの問題集は重要度の高いものだけを掲載していて、難易度の高すぎるものは初めから捨てているので、かなり効率的に学習が出来ます。
クレアールじゃなくても、難易度や重要度を区切って掲載されている問題集を使うのが良いでしょう。
「過去問完全マスター」の方が手に入りやすいですかね。
2~3日でテキストを読み終えたら、すぐに過去問に取り組みました。
過去問1週目は、わからないことも多いですが、その時はすぐに解説を読みました。それでもわからなければテキストやネット検索で理解しました。
3週目にもなれば、大体60%位の正答率になっていました。
大体朝と夜の1Hはテキストか過去問を読んでいました。昼と隙間時間は、知識や理解を深めるための動画等を見ていました。その情報源については、また別の記事でご紹介したいと思います。
これを全科目で繰り返すだけ。
3科目目くらいになると、1科目目の内容を忘れてしまっていることも多いので、そのタイミングでまた1科目目の過去問を1週やってみるといったことを繰り返しました。
ただ、「中小企業経営政策」だけは、過去問は必要有りません。
この科目は、「中小企業白書」という中小企業庁から毎年発表されるものを出題範囲としているため、毎年範囲が変わります。
その為この科目については、私は「中小企業診断士 一次試験一発合格 まとめシート」という本を暗記することで対応しました。
この本は、論点毎に1枚のシートにまとめてくれているので、
特に暗記系の科目にはかなり使えます。
結局いくらかかった?
一次試験受験までの費用ですが、
ほとんどメルカリでそろえられれば、
スピードテキスト:約1,000円×7科目=7,000円
クレアール問題集:約1,500円×6科目(中小企業経営政策以外)=9,000円
まとめシート:2,700円×前編・後編=5,400円
1次試験受験料:13,000円
合計:34,400円
くらいあれば足りますね。
私の場合は、今思えばあまり利用しなかったテキストなど、他の物も結構買ってしまったので、
テキスト代だけで5万位使ってしまったと思います。
また、試験前に、メルカリで過去の模擬試験を買ったりしましたが、結局ほとんどやりませんでした。
中小企業経営政策については、最新版を買うことに注意してください。
その他の科目は、1~2年くらい前のものでも問題ないと思います。
難しかった?簡単だった?
1次試験についての率直な感想としては、
勉強は難しかったけど試験は思ったより簡単だった。
という感じです。
7科目ととても範囲が広く、各論点で深く理解しようと思うと相当な時間もかかります。
ただ、試験対策という点ではとにかく過去問をやりこむことで傾向をつかめますし、
捨て問の判断もできるようになります。
マーク式ということも大きいですね、大体5択の問題なので、何も考えず鉛筆を転がしたって、
20%は当たるわけです。
つまり、初めから100点中20点は持っている状態でスタートです。
そこからあと40点を積み上げればよい。と考えると少し気が楽になりますよね。
また、2次試験も含めると1年近く勉強を続けるわけですから、隙間時間をいかに使うかということも大切ですね。