こんにちは、謎の診断士です。
今回は中小企業診断士の登録に向けて、実務補修よりも実務従事を選んだ私の体験談を綴っていきます。
中小企業診断士の合格後、診断士として登録するためには、15日間の実務補修もしくは、15日間の実務従事を行う必要があります。
多くの人が実務補修の道を選択するのではないでしょうか。私もそれが当たり前だと思っていました。
でも合格する前、勉強中に実務補修について調べてみると結構ハードルが高いことに気づき、若干勉強のモチベーションが下がったことを覚えています。
結果的に私は実務従事の道を選択し、今となってはそれが正解だったなとつくづく実感しています。
まず、実務補修のデメリットというか、ハードルの高さをいくつか紹介してみます。
<実務補修のデメリット>
・日程(時間)の確保が難しい
実務補修は、実務補修機関で決められた日程で参加する必要があります。
コースは5日間コースと15日間コースの2種類があります。
15日間コースであれば一発で登録要件を満たす必要がありますが、5日間コースの場合は3回参加して合計で15日間にする必要があります。
どちらにしても、金土日を中心に開講されていることが多いです。
ただ、多くの方が会社員として働きながら挑戦しているこの資格、土日休みの方でも少なくとも毎週金曜日は有給を連続3回で取得する必要があります。
また、主要都市のみで開講されているため、地方の方にとっては移動と宿泊を伴うことになり、時間の確保がかなり難しいのではないでしょうか。
・費用が高い
中小企業診断士協会が実施している実務補修は、15日間コースで148,600円、5日間コースは50,000円の費用がかかります。
地方から受講する方は、これに追加して交通費と宿泊費がかかるので、20万は見ておいた方が良いです。
時間も費用も大きくかかるため、実務補修は私にとってはかなりハードルが高いものでした。
<実務補修のメリット>
一方でメリットもある様です。私は受けていないので体験としてはお伝え出来ないですが、受けた人の話を聞くと、「仲間ができる」という点で良かったという人が多いです。
確かに、一つのプロジェクトを少なくとも5日間にわたってチームで取り組むため、そこの団結は生まれやすいのではないでしょうか。
時間とお金に余裕がある人は、実務補修の道を選んでも良いのではないかと思います。
<実務従事ってどうやるの?>
私は時間にもお金にもそんな余裕はなかったので、実務補修とは別の道を探すことにしました。
特に経営者の知り合いがいるわけでもない私にとって、「実務従事ってできるの??」と思っていました。
でも、ネットでいろいろと情報を探しているうちに、あるコンサルティング会社さんがyoutubeで診断士の合格者に対して「実務従事を募集します」と言っている動画を見つけたのです。私はすぐに申し込みました。
後から知りましたが、意外とこういうことを実施しているコンサル会社さんは多いです。
コンサル会社さんとしては、申請書作成などいろいろな業務を請け負ってくれるパートナーを探しており、診断士合格者はある程度しっかりした人が多いので、その人たちを教育しつつ、仕事のパートナーに育成していくという狙いもある様です。
そのきっかけとして実務従事は診断士にとってもコンサル会社さんにとってもwin-winの関係にあるんですね。
<実務従事をやってみてよかったか?>
結論から言うと、とても良かったです。
コロナの時期ということもあって完全リモートで参加者全員をzoomでつないで実施されたため、移動や宿泊のコストも不要でした。
やったことは補助金申請書の作成です。いろいろと教えてもらいながら、それぞれ実際の会社の申請書を作成してレビューを貰うという事を行いました。
実務補修で行う内容よりもずっと実務に近い内容で、副業として申請書作成を行うことを考えていた私にとっては、かなり役に立つ内容でした。
費用はこちらからコンサル会社さんへ4万程お支払いしましたが、実務補修終了後に補助金申請のお仕事を4万円分発注してくれる約束になっていました。
実際に、終了後にお仕事を頂き、すぐに元は取れました。
これが私の副業初仕事となりました。
その後も継続的にお仕事の依頼を頂くことになっています。
時間とコストも抑えられた上に、副業に必要な補助金申請書作成のノウハウも教えていただき、実際にお仕事の発注までしてくれ、副業開始の足掛かりまで作ることが出来、まさに一石三鳥の実務従事となりました。
実務補修のメリットで仲間が出来るということをお伝えしましたが、今回の実務従事では、実際に仕事を発注してくれるリアルな人脈確保にもなっているため、こっちの方が良いのでは?と思っています。
そんなこんなで、実務補修ではなく実務従事を選択したおかげで、私は診断士としてスムーズな副業スタートを切ることが出来ました。
現在実務補修のハードルの高さに二の足を踏んでいる方は、企業から補助金申請の支援を受注している会社は他にもたくさんあるので、実務従事をさせて下さいとアプローチしてみるのも良いのではないでしょうか?
私の副業スタートから現在に至るまでの経緯や収入具合については、これからの記事で赤裸々に綴っていきたいと思いますので、良かったら読んでいただけますと幸いです。